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西村敏彦のほらふき・ドンドン
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| 前略 二日市小学校の子供たち、お元気ですか? | |
| 西村は大勢の人の前で話をするのは得意ではありません。みんなに伝えたいこと、話したいことがいっぱいで、話はいつもアチコチに飛んでしまいます。その上、西村特有の言い回しや言葉づかいがあって、西村の話し方に慣れていないと、大人でも、わかりづらいだろうなと思います。そんな西村が小学校5年生の子供たちに話をする機会を得て、授業を行ないました。授業の後に、西村に感想を聞かれた私は「子供たちにはムズカシカッタかも、分りづらかったかも」と答えています。西村はかなりヘコんでしまいました。
数日たって、子供たちから手紙を受け取りました。その手紙を読んで、少なくともその子供たちには、西村が伝えたかったことが伝わっていることが分りました。そして、何よりも西村の一生懸命に伝えようとしている姿をきちんと受け止めてくれていることがわかりました。西村も私もうれしくて、正直にいうと、ちょっと“感動”していまいました。 元気をくれた子供たちに「ありがとう」という返事の手紙を書かないといけないと思いながら、西村は西村なりに「ありがとう」だけではない、手紙を書きたいとい気持ちもあって、時間がたってしまいました。 * * * * * * * * * * * * * 前略 二日市小学校の子供たち、お元気ですか? 林業に関するセミナーから、おおよそ1年くらい過ぎましたが、すこやかにくらしていることと思います。林業に関するセミナーは、5年生の社会の教科書から「林業」の項目が消えたという話を聞いて、山と町をつないで近くの山の木で、たくさんの木の家をつくろうという活動をやっている仲間と「じゃ、直接5年生に山の事、森の事、木の事、家の事の話をしよう」ということになり、このセミナーを始めました。 二日市小学校のセミナーは私にとって2度目です。私は議論好きで、オシャベリなので、ぶっつけ本番で「なんとかなるさ」と思っていたのですが、おとなの前で話をするのと勝手がちがい、1度目のセミナーの時は、シドロモドロでどうにも不格好な事となりました。だから、2度目の時は、言葉がムズカシクても、話がややこしくても、言いたいことだけ言い切ってしまおうと思ったのでした。 筑後川の川の水が久留米市の筑後大堰という所で分水され、みんなの住む福岡都市圏へ導かれています。山の上に降った雨は土の中に浸み込み、森の木は根から水を吸い上げ、空気中の二酸化炭素を自分の体内にため、空気をきれいにします。土の中に入った水は土中に深く入り込み、浄化され、せせらぎから谷になり川になっていきます。きれいな水は森の木がきちんと整備されていないと、山からでてきません。筑後川ということを考えた時、一番最後で水を飲むみんなと一番上流で森を守る人たちとはつながっているのだという話をしました。 前に述べたことは「環境保全」といいますが、私たちは「環境保全」に重要な森林を守るため、「近くの山の木で家をつくる運動」を提唱しています。この運動は、川上と川下、産地と消費地の人たちを結んで、地元の木で家をつくるという活動です。そのことで、山に目を向けて、森林を知り、木の良さを知ることになります。町にいるみんなも山で営々と森を守ってきた人たちの心を知り、みんなの共通 財産である森をみんなで守っていこうという運動です。 私たちは人間性の喪失と環境の破壊をもたらした大量生産・大量消費・大量 廃棄のいわば経済優先の社会から、環境に配慮した社会システムをつくりかえねばならないと考えています。そんな社会を「循環型社会」と呼びますが、たとえば、山中に降った雨が谷を流れ、川となり、海に還ってゆき、蒸発して雲となり、又雨となってゆく姿に似ています。 ここでも「つながり」が大切になってきます。森が木を生産する場だけではなく「環境保全」に寄与するフィールドだと知った町の人たちと森を守る人たちが手をつなぐことにより、近くの山の木で家をつくることが環境保全につながると理解すれば、木の家づくりがさかんになってゆきます。このような町の人たちと森を守る人たちの関係を「顔の見える関係」といいます。「顔も見える関係」をつなげてゆくことで、キチンとしたモノが出来るようになってゆきます。この「つながり」が川つながり・山つながりとなって九州中につながっていったらうれしいなあと思っています。 卒業まであとわずかです。残された日々をゆっくり友達と過ごして欲しいです。友達との「つながり」を確認してください。
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