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西村敏彦のほらふき・ドンドン
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| 『もりの家』から『自遊空間』まで |
| 私たちは在来軸組構法をベースにした自然素材多用のエコハウスをつくり続けてきました。『もりの家』ブランドで新築は20棟、大規模リフォームでは10棟を数えています。「もりの家」運動は「シックハウス対策」を入口として「木の家づくり」から「地産地消の家づくり」というところまでテーマを展開させてきました。また、「ローコスト化」も射程に入れてきたのですが、結果として本体価格で50万円/坪を切ることができませんでした。 生協の組合員さんから「お金がないと『もりの家』は建てられないのですネ」と言われた時は胸にぐっとくるものがありました。 在来軸組構法は自由な設計ができ、増改築も容易な素晴らしい構法ですが、考え方が積み上げ式なので、シンプルに基本的なことだけで済ませられなくなってきます。抜本的なローコスト化を考えた時、体育館のようなガランとしたあるボリュームを持った柱や間仕切りのない空間を基本空間とする事を出発点としなければローコスト化はむずかしいと思いました。 かつて、柱・梁の架構をパネルで補強し、無柱空間をつくり出すために木造トラスを用いたハイブリッド構法によるケーススタディハウスを1995年に私たちは建てていました。木造トラスとは小さな断面の木材の三角形を基本とし、それを梯子状に連鎖させたもの(鉄道の橋梁を連想してください)で、これを小屋組みとして、木架構の柱梁の在来軸組構法の上に掛け渡すものです。そうすることで大空間がとれて、1Fには車庫、2Fにはカメラの展示場(亡父が趣味で集めていた)という建物が出来上がったのです。2003年にはこの建物をリフォームして会社の事務所及びエコハウスのための情報広場として再生しました。 その時以来、どうにかしてこの構法を合理化してローコスト住宅に適用できないものかとプロトタイプを思案中でした。 一方「もりの家」運動の延長線上にある「近くの山の木で家をつくる」という運動にも関わるようになってきました。(NPO緑の列島ネットワーク九州連絡会議→NPO法人九州森林ネットワーク)家づくりと森づくりを環境主義的に結びつけようという主旨の運動の中で熊本・芦北で製材業他を営んでおられる佐藤大八氏と出会うことになりました。佐藤氏も私たちと同様な考え方でプロトタイプの規格化住宅を考えられていて、しかも進化した形で2004年ごろから実際に建築されていて、オープン&フラット工法としてシステム化されたものでした。 私たちはこのオープン&フラット工法に『もりの家』で研究したものをドッキングさせて『自遊空間』という名称で『もりの家』の弟分としてプロトタイプ=ローコスト住宅として拡めていこうと思っています。一応の目安として35坪内外程度で40万円/坪を目標としています。安いことで有名なTホームは最終的には本体価格39万円/坪程度と言われますが、無垢材を使った手づくり家具なども造り付けにして『もりの家』らしさはそのままにして、バリューのあるものとするつもりです。期待してください。 |
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