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西村敏彦のほらふき・ドンドン

『自遊空間』で始めよう!!

「くらし」を積み重ねて「すまい」とする。
 高級品を追わない。無駄な買い物はしない。くらしの中に「安全」と「環境×健康」を意識しながら、簡素さの中に上質な生活を発見していく。そんな消費スタイルが次第に大きな潮流になろうとしています。
 『自遊空間』は子育て世代の人々に総合的な「くらし」を考えた空間を可能にしてゆきます。生活の空間は建築構造の都合で決められる事で不都合な場合があります。むしろ「くらし」を積み重ねて住まいの空間が育ってゆくと考えた方が自然でしょう。私たちは「部品」としての工業製品と「手づくり感」を大切にしたインテリア造作をバランスよく並立させて、くらしの中にそれらを編集していきます。シンプルでモダンな工業製品とものづくりの思想に裏打ちされた「手づくり感」が連携して、更に上のステージの「くらし」へとステップアップしてゆきます。

家は生活を繋留する港
 理性的にくらしを考える人々にとっては、住宅はもはやステイタスシンボルではありません。それは最適な生活を繋留する港のようなものです。
 『自遊空間』は1Fと2Fとも開放的な一室空間で可能にした「くらし」重視の住宅で、スタイル重視のおしゃれな住宅ではありません。人には快適と感じる最適なくらしがあります。本棚に囲まれてくらしたい人。キッチンセットを真中において食を楽しみたい人。間中にパティオをとり、吹き抜けを介して半屋外生活を楽しみたい人。お客様を迎えて語らいの時間を大事にしたい人。大画面モニターをリビングの中心に置き、ホームシアターを楽しみたい人。非日常なお風呂体験を楽しみたい人(LDK+nの『自遊空間』とは別に風呂小屋を作って露天風呂を楽しむ←オススメ)。子供たちの成長や家族のライスステージの変化によって求められる空間の配置も変わってきます。建築の構造体を「スケルトン」と呼び、内装や壁などのインテリアなどの生活環境に応じて自由に変えられる中身を「インフィル」と呼びます。このように外部と内部をスケルトンで結界をつくり、上で述べたような多様性に手づくり感いっぱいの「インフィル」で応えていきます。私たちは「スケール感」を大切にし、床や壁、バスやキッチン、そして収納もモジュールや家族形態に合わせた部屋の区分など、現代生活の視点から、くらしの小さな局面でひとつひとつを検証してきました。その積み重ねがプロトタイプ『自遊空間』です。くらしを繋留する港としてたどりついた器としての「すまい」です。

ちょい「エコ」ぐらしを始めよう。
 『自遊空間』は構造自体に強度をもたせた構法を採用しています。高精度な乾燥したムク材が強固な金物で接合されることで、木造でありながら、強度の高い(性能表示制度−接合−3段階)住宅建築を実現できています。そのために合板により2×4構法のように、外壁・床を固めてしまいます。このことが結果的に気密化が容易に実現できるようになります。『自遊空間』では断熱材の厚みが次世代省エネ基準に準じています。面材のつなぎ目や壁や床の取り合いの通気止めをちょっと考慮してやれば、高気密化が気密シート用いないで可能になります。
 環境主義を考えた時エネルギー資源の持続可能性を確保すること材料資源の持続可能を確保すること一定以上の生物多様性をもった自然環境の面積を一定以上確保することの3点を大きな目標としてきました。からは「省エネ」ということが導き出されますが、構造の安全性対策により高気密高断熱住宅が可能となり、「省エネ」に寄与します。は「杜コンシャス」の考え方で、再生可能な国内の森林資源のカスケード利用で(先月書いたように・・・)持続可能な材料資源に寄与します。は敷地を雑木林のような庭にすることで(自遊空間のローコスト化により浮いた資金を植樹に回せる)野鳥の来る庭を作ることも出来ますし、により適切な手入れがなされることで森林に小動物が戻ってくるようにもなります。このように肩に力を入れずに“ちょい「エコ」”が始められます。
 『自遊空間』を建てることにより、環境行動への自覚が深まってゆくと非常に興味深いライフスタイルが始まると思います。

 

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