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西村敏彦のほらふき・ドンドン

「洗濯」に関わる愚言
 洗濯機の置き場が基本プランを考える時仲々にナヤマシイ。一番ポピュラーなのが、更衣・脱衣の必然性から洗面脱衣室である。忙しい供働きの主婦にはキッチンの続きに置くワークショップ形式のパターンがある。これは炊事と同時に作業ができて合理的である。
コストや床面積に余裕があれば設備系をひとつにまとめてユーティリティを置くのも悪くない。
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 今の洗濯はボタン操作一つで完了である。楽にはなったが機械が生む水流では汚れが思うように落ちないもどかしさがある。特に衿、袖口などの部分的な汚れは洗濯機では効果が少ない場合がある。手洗いはこまめにすれば簡単である。洗濯物に合わせて水の温度も細かく調節できるし、水量や洗剤の種類も細かく配慮することができる。あらかじめ汚れのひどい箇所を部分洗いしてから洗濯機に移してもよい。手洗い後に脱水だけ洗濯機に頼るということがあってもよい。このように洗濯機と洗濯流しを隣接させておくと、洗濯が「汚れたら洗う」ではなく「着たから洗う」へと変化している今、いたずらに洗濯機を回して水やエネルギーの無駄使いを増やすより「手洗い」をこまめにやるほうが環境にも寄与できるというものである。
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 日本人は洗濯が大好きである。また物を干す事も大好きである。洗濯物はもちろん、布団を日に当て、傘やスニーカー、バスマット、まな板まで天日で乾かさないと気がすまない。天気が良ければ洗濯物は外に干したいのが日本人の平均的日常感覚である。したがって物干し場のスペースは重要である。洗濯作業から物干しに移る動線は家族の生活部分を横切ることなく屋外に出られることが望ましい。物干しというと直射日光が絶対と考える人も多いが、1日中日に当てなくても洗濯物は乾く。物干し場を東や西に寄せて南を開放し、家の中からの景観をよくするのも気分のよいものである。雨の日の物干しを考える必要もあるが、そのためのスペースを確保するのは難しい。浴室乾燥機などを上手に利用するとよい。余裕があれば浴室だけでなく、洗面脱衣室などにも暖房乾燥機能付の換気扇を設けておくと便利である。浴室や洗面脱衣室を5、6分あたためておくだけで「コールドショック」を「緩和」でき一石二鳥の優れものの設備機器である。
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 敷地の形態と住宅計画は密接なつながりがある。特に余裕のなくなった都市の住宅では、住宅回りに漠然とすきまをつくる配置では土地の有効利用を図ることはできない。敷地全体の計画の中で、住戸も敷地も一体化して、生活領域を考える積極的な手法が望まれる。
住戸の外のスペースの機能は大きく三つに分けることができる。@主庭A前庭Bサービスヤードであるが、主庭や前庭、すなわち一般的な庭は自然環境を取り込み、自然を楽しむ場として関心が高い。一方、サービスヤードは屋外の家事作業、収納などに使うスペースであるが、きちんと設けられている家は少ない。屋内からはみ出したもろもろの雑作業をこなす場として非常に便利で、泥のついたものの洗い落とし、漬物、ゴミ、廃棄物の一時置き場など、多目的に使うことができる。家の中を快適に美しく能率的に使おうとすれば、その生活をサポートするサービスヤードのような陰の部分はどうしても欲しくなってくる。位置は日当たりの強い場所を避け、玄関・門などからつながっていながら、直接人目につかない場所が望ましい。また台所から道路に出る動線、洗濯場から物干し場への動線を含めて、しかも動きやすい十分な広さが欲しい。
 

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