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西村敏彦のほらふき・ドンドン
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| 幻の「家事室」「書斎」 2 | ||
| もともと家事であったものが、趣味に発展するものがある。掃除、洗濯はなかなかそこまではいかないが、洋裁や料理などは、趣味が高じれば家の中にそれなりの設備が欲しくなる。子育て中に熱にうかされたように誰でも手がけるのが、お菓子やパンづくり、梅干、ラッキョウなどの保存食づくりである。また、子どもの学校との連絡や地域づくりに熱心になって、新聞・会報・ミニコミ誌の世界に足をつっこむ人たちもいる。ボランティアの仕事を家に持ち込む人もいる。これらの作業はのめり込む事で、しばしば家族と悶着を起こしがちである。 家事室のあり方がオープンになる一方で、主婦専用の独立部屋を望む声も聞かれる。自分の趣味を広げて家族に気兼ねなく自由に使いこなせる場は魅力的である。自由な時間と自分なりのライフスタイルを楽しみながら、自分自身でつくりだしていく姿勢は、これからの長い人生を考えると大切である。玄関とは別に専用の出入り口を設ければ、グループの集まりにも便利であり、さらにそこに家事管理機能を付随させれば、より有効にスペースを活用できる。子どもが巣立った後の空き部屋を利用して、このような趣味家事室をつくってみるのもどうだろうか。
今の家事は、誰でもできるほど簡単である。しかし、単調で面白くないし、他にやりたいことがいっぱいある。そのためだけに時間をかけるのも馬鹿馬鹿しい。だから、家族の相手をしながら仕事をすれば、少しは仕事も進むし、気が紛れて、やる気がでてくる。 このような、ながら仕事にとても効果を発揮してくれるのは、大きなテーブルの存在である。食卓を思い切って大きくして、各々の行為を包み込むと生活の情景や家族関係まで違って見えてくる。
この「多目的クローゼット」を生活スペース化するという手もある。中央に6帖程度のスペースと三方に大クローゼット、一方に大きな窓と作業カウンター、ついでに洗面化粧台を設けた一種の更衣、化粧、衣類収納部屋である。ステージや劇場でいえば「楽屋」にあたる役割である。「クローゼットリビングルーム」と呼びたいくらいである。 |
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