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西村敏彦のほらふき・ドンドン

子供部屋 2
  個室というのは当然プライバシーを重んじなければいけないけれど、どこからも妨げられない部屋というのは非常に問題があります。特に子供部屋というのは「ただいま」と外から帰ってきたら、必ず、少なくとも、お母さんか誰かがいる居間なり食堂から見えるところを通って子供部屋へ上がっていく、入っていくということが必要です。食事があるわけだから、そう心配することはないのかも知れませんが、あまり便利につくりすぎて、いつ帰ってきたのかわからないというのは、決していいことではありません。それから、鍵の問題があります。ちゃんと見識のあるお父さんお母さんの場合「子供部屋の鍵は要りません」と明確におしゃいます。大人の場合には多少プライバシーの問題がありますが、子供の場合は中に閉じこもって何をしているかということは、少なくとも親の権利あるいは義務として当然知らなければいけないと思います。今は割りと子供に遠慮なさるお父さんとお母さんが多くて、せっかく子供部屋をつくるのだから子供に人格を認めて、鍵の完備した部屋にするというふうに考えがちですが、これはたとえ内側からサムタンを掛けられても、親の権利としていざという時には、監督、点検するために外から開けられる鍵を持つべきです。
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 前回述べたように子供にはいろいろな段階があります。だから子供部屋自体のことをあまり思わなくても、その成長に合わせてどういう場所を利用していくかという覚悟さえあれば、子供というのは大変適応力があるので、むしろ与えられた環境を子供がどんなふうにこなしていくかという点から親も真剣に見るべきだと思います。むしろ、親もそうですが、私たちは子供たちがどんなふうに環境を自分でつくっていくかという機会を考えてあげるべきだと思います。
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 最近は親が子供に遠慮しながら、何とかおしりを叩いて、一流大学、一流会社へ行って欲しいという思考があり、子供部屋=勉強部屋という親の願望のシンボルみたいなものかもしれません。これは子供にとって大迷惑なことで、それよりも,今時の大人より子供の方がずっと環境に対して反応が敏感で適応力も十分にあると考えています。そういう子供の適応力や生活能力を弱める方向になっていないかよく考える必要があると思います。   
 

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