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野池政宏のこらこらコラム
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| 「炭パワーで電磁波は防げるか?」 |
| 前回をお読みいただいた方は「また炭かいな」と思われるだろうが、また炭なのである。 前回は「電磁波のことも言いたいけどさらに長くなるのでやめとこ」としたのだが、西村さんから「電磁波のことも書いてね」と依頼が来た。さすがに鋭い。 結論から行こう。炭は電磁波対策材料としてまったく意味はない。床下に入れても、壁に入れても、炭の塗料を壁に塗っても、ましてや地面 に埋めても、高圧線や電化製品から出る電磁波対策にはならない。信じない人は信じなくていい。そうやって損をしてりゃいい(ヤケクソ気味)。 ずいぶん前だが、テレビ(はなまるマーケット)で炭パワーの特集をしていた。そのときにテレビと電磁波測定器の間に炭を入れ、測定器の針が下がるという実験をして見せていた。炭が大好きな岡江久美子は「すごいー」を連発していた。僕は1つの理由で怒り、もう1つの理由で大笑いした。怒った理由は、電磁波測定器で測定していたのは「電気の波」のほうだけだったこと。電磁波というのは「電気の波」と「磁気の波」が合わさったものであり、健康影響は磁気の波のほうが原因だと言われている。その測定器はどちらも測れるものだったのにもかかわらず、電気の波のほうの結果 しか紹介しなかった。これは犯罪である。大笑いした理由のほうは、「テレビの前に炭を置いたらテレビが見えなくなる」ということ。「アホちゃうかー!」と思いっきりテレビの画面 に突っ込んでしまった。ちなみにテレビの上に炭を置くのも意味はない。説明は省略。いちばん効果 がある対策は「離れてテレビを見ること」。電磁波は発信源から離れると急激に弱まる。 ところで、電磁波の健康影響の実際はどういう状況なのだろう? 昨年、環境省から「50〜60ヘルツの超低周波の電磁波は小児白血病のリスクを2倍にする」という発表が出された。また、発ガンリスク評価の世界的な権威機関であるIARCは電磁波の発ガンリスクを2Bとしている。ちなみにコーヒーも同じ2Bである。こうした報告や評価をどう考えるかは人それぞれであるが、私は「高圧線の下には暮らさない。電化製品を使いすぎない」という感じくらいで捉えるのが妥当だと思う。子供にはテレビをたくさん見させず、電子レンジや電磁調理器を使うときには子供を離しておく、という程度の気をつけ方で十分だろう。 ただし、アレルギーを持っている人や化学物質に敏感な人はもう少し気を使うほうがよいと思う。科学的なデータはまだまだ不足しているが、こうした人は「新しいもの」に敏感であり、超低周波の電磁波も典型的な「新しいもの」であるからだ。 それにしても電磁調理器は気に食わない。僕は日常的に料理をするが、電磁調理器で旨い中華料理はできない。なぜあんなものを買う主婦がいるのだろう?まったく理解できない、というか情けない。僕の6歳の息子は間違いなく電磁調理器でつくったチャーハンとガス火でつくったチャーハンの味を判別 できる。これは真面目につくった野菜と大量生産指向でつくった野菜との味を判別できるのと同じくらい重要なことなのだ。 いま話題のパナウェーブ研究所のことも書きたかったのに、紙面 がなく残念。 |
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