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野池政宏のこらこらコラム
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| 「B級的自然住宅のススメ」第1回 |
| 環境問題のことを考えるとき、「人間らしさ」とか「人間臭さ」みたいなことを考えてしまう。 自分を含め人間にはバカなところがあって、それはどうしようもないように思える。バカでありながら、つまり人間臭さを引きずりながら環境問題を何とかしなければならないわけで、これはなかなか大変なことなのである。 僕は商店街が好きだ。出張に行ってもその街の商店街を探して歩く。出張先の人は有名な建築物や自然の名勝地などを案内しようとしてくれるが、僕はそんなところよりも商店街を歩きたいと思う。 そこでふらっと入った中華料理店で旨いチャーハンなどが出てくるとすごく幸せな気分になれる。 なぜそんな指向なのかということを自分なりに分析すると、地に足のついた人の暮らしを感じるのが好きだということだと思う。日常にある「人間臭さ」みたいなものが好きなのだ。 食べ物の話をしよう。 僕は無農薬とか無添加にはあまりこだわらない。唯一の基準は「旨いかどうか」ということだ。無農薬野菜でもまずいものもある。近くの生協で出している「平飼い卵」はあるときからすごくまずくなってしまった。だからそんな卵は買わない。 少し前になるが、こんな事件があった。生協で出している無添加のハムに実は添加物が含まれていた、という事件だ。僕の連れ合いもそんなにこだわるほうではないのだが、まあせっかくならということでそのハムを買ってきていた。でもそのハムはすごくまずかった。僕は我慢して食べていたが、ついにある日「あまりにまずいからもうそのハムを買ってきてほしくない」と連れ合いに言った。そのすぐ後に添加物が含まれていたという事実が発覚した。僕はすぐさま生協にケンカを売りに行った。 もちろんそのハムのまずさは添加物が原因ではないだろう。そうではなくて、ハムをつくっている人、そしてそれを売っている店の問題だろう。 真面目に旨いハムをつくろうしていれば、あんなまずいものになるわけがない。きっと「無添加とアピールしていれば売れる」と我々をなめていたのだ。 僕の家族が旬の野菜や魚を食べるのは、それが旨いからだ。それ以外に理由はない。これはまさに「人間臭い」選択だと思うが、それがタダシイと僕は思っている。極端な話、旬の魚にダイオキシンが含まれていようが、僕はそれが旨ければ食べる。もちろん、農薬の臭いがするような野菜はまずくて食べられたもんじゃないが…。 矛盾するようだが、いくら旨いと評判になっているラーメン屋でも、「押しの強いところ。こだわりを強調するようなところ。フランチャイズ指向の店」には行かない。こういうところはなぜか看板や内装が鼻につく。もっとひっそりと淡々とやっていて、漫画や雑誌が置いてある、タクシーの運ちゃんとか近所の家族連れが常連になっているところが好きだ。 僕は自分を環境主義者だと自認している。でも環境アピールが人間臭さを拒否する方向のものであれば、それは認めたくないし、おそらく世間も認めないだろう。そうならないためには、変なこだわりは障害になる。このへんの家に関するイメージを「B級的自然住宅」と呼び、何回か書いてみたい。今回はそのプロローグである。 |
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