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野池政宏のこらこらコラム
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| 「B級的自然住宅のススメ」第16回 |
| 去年の秋頃はちょっと暇だったんだけど、いまはなんだかめちゃくちゃ忙しい。そのひとつの理由が「近畿環境市民活動相互支援組織設立準備会」という長ったらしい名前の組織の代表をしてるから。近畿2府4県にある環境市民団体をつなぎ、資金、情報、企画などの支援をしていこうとしていて、さらにその先には政策提言なども視野に入れている。言ってみれば「行動する環境シンクタンク」をつくろうとしているわけ。これから小池さん(環境大臣)なんかにも会えるかもしれない。 私はリーダーではないと常々思っていて、参謀タイプだと自覚しているんだけど、ここ最近は何かの組織に関わると全部代表になってしまう。人材不足ですね。どんな人材が不足しているかというと、「整理して言葉を持つ」という能力がある人材。私はこれをやっているだけなのにいつのまにか代表になってしまう。もしかしたら時代が変わってきたのかなあ。私の代表のイメージはもっとオーラがある人なのに。私にはオーラはない。ノリが軽すぎる。 前回書いた「環境主義」という言葉。この言葉がこの組織でも動き始めている。我々が目指そうとしているのは「経済主義社会」ではない「環境主義社会」。もちろん経済のことは無視できないんだけど、まずは環境があって、そこから経済も考えていくという順番。「環境と調和した社会」とか「循環型社会」とか「持続型社会」とかいろいろ言葉はあるけど、そういう社会をつくろうとする発想は「環境主義」という言葉に集約できると思う。このことを理解してくれる人はどんどんこの言葉を使い始めている。「そうそう、私が言いたいのはそういうこと」という感じで。前回原稿を書いたときくらいから少しずつ社会に表現し始めているんだけど、これからすごくハヤる実感がある。たった1ヶ月なのに言葉の持つ力は大きい。もしこれから「環境主義」という言葉を見かけたら、言いだしっぺは私だと思ってくださいね。ほんとに言いだしっぺは私だから。ここ10年くらいの間で私が見つけた言葉の中でも大ヒット中の大ヒットだと思う。 さて、今回で「B級的自然住宅のススメ」というシリーズはおしまい。役に立ちましたか? シリーズ最終回に当たって私が言いたかったことをまとめておきましょう。 ■ 家づくりはおもしろい。だから楽しまなくちゃ損。 ■ B級的に家づくりを楽しもう。それには「人との間合い」が大事。うまく間合いを取るには「自分というもの」がはっきりしてないといけない。 ■ 勉強は大事。でも中途半端な勉強は邪魔になるだけ。「個別の情報」よりも「全体としてのイメージ」や「優先順位」を持つことをまず目標にしよう。そうすればどんな「最低限の個別情報」が必要かが見えてくる。 ■ そこで必要になるのが「整理力」。家には求められるもの、求めるものがめちゃくちゃ多いから。整理が苦手な人も「家づくりは整理だ」という発想で臨めば何とかなる。 ■ マニアックに「健康」を求めるのは間違い。「健康を守る=環境を守る」と思うのは間違い。決してイコールの関係ではない。このことに気がつく段階に到達すれば相当な「整理力」が身についたと判断していい。 ■ 整理するとは「シンプルに考える」ということ。シンプルでない家はB級的ではない。 ■ 家という箱が「B級的自然住宅」ではない。箱のことばかり考えると家づくりに失敗する。どうしても「自分たちの暮らしとは乖離したイメージ」を追いかけることになるから。 ■ 家に過剰な期待をかけないようにしよう。5年もすれば「空気」になる。この空気感をイメージしながら家づくりを進めよう。 ■ 社会に開いた住まいをつくろうもしB級的自然住宅を一言で表現すれば、最後の「社会に開いた住まい」となる。ぜひこのことを考えながら家づくりをしてください。 (このシリーズおしまい) |
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