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野池政宏のこらこらコラム
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| 「環境主義住宅を解く」第29回 | ||||||||||||||||||
| さて今回から「内装材(内壁仕上げ材)」の話。 内装材は部屋の色と空気をつくる。どちらも住まい手には関心が高いものだから、講演会や見学会などでも質問が多い。 一応どんな内装材があるかを整理してみると、
このうち、どれがもっとも環境負荷が小さいかというのはなかなか難しい問題。というより、「木を貼る」という方法以外はその使用量が多くないから、家全体の環境負荷への影響はあまり大きくない。 考えなければならないのは下地となる石膏ボード。これは住宅のほとんどの内装下地材に使われ、大量に使用されているからその環境負荷は重要になる。とくに石膏ボードをいかにしてうまく再利用するかが大きな課題となっている。 そう考えたとき、左官材料は不利になるんじゃないかと思ってしまう。なぜなら、解体時に分別しにくいから。壁紙だとそれを剥がせばほとんど元の石膏ボードに戻る。左官材料をガリガリとそぎ落とすのは非常に難しいだろう。 正直なところ、こうした話はあくまで私の想像に過ぎず、本当のところは石膏ボードの再利用過程を見なければ判断できない。うまくそういう機会を見つけて、リサイクル工場に見学に行きたいものだ。 ただ、いずれにせよ今後の流れは「できるだけ単体素材の建材にする」という方向になっていくことは間違いない。そういう意味では石膏ボード自体も考えていかねばならないものだろう。安くて軽く、防火性もあるので重宝されているが、環境の時代に合った建材とは考えにくい。 とすれば、やはりもっとも環境負荷が小さいのは「ムク板を貼る」ということになりそうだ。それも下地なしで貼るのがよい。このあたり、防火の話とからんでくるのでちょっとややこしいのだけれど…。 ただ、部屋の6面すべてに木を貼るというのは、多くの人に受け入れられるものではない。実際、いまから家を建てようとしている人と話をしていても「木が見えすぎているのはどうも…」という意見がよく出る。私にしても同じ意見だ。前回書いたように、家というものが「社会的な存在」であることは間違いないが、やはりその前に「個人のもの」であり、環境負荷が小さいからといって内装材をムク板に強制することは間違っている。 |
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