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野池政宏のこらこらコラム
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| 「環境主義住宅を解く」第41回 | ||
| 普通の新聞やテレビではニュースにならないから、知っている人はあまりいないと思うが、今年から国交省が「環境」をキーワードにするような大型の助成事業の募集を始めている。そのひとつは「超長期住宅先導モデル事業」で、もうひとつは「省CO2先導モデル事業」。どちらもプロ向けの助成事業なので、一般の人には直接関係はない。でも、今後はこうした助成を受けた会社に家を建ててもらうこともあるだろうし、こうした言葉がCMにも登場してくるだろう。 とくにいま書いているシロアリの話は「超長期住宅」のほうに関わりが深い。これはとにかく長持ちさせる住宅を考えていこうとするものだからだ。でも残念なことに、多くのプロがシロアリに関して正確な知識をもっていない。たくさんの床下にもぐる機会があるが、そのたびに「ああ、誰もシロアリのことなんて考えてないよな」という感想をもつ。 2日ほど前の現場では、ちょうど前回に書いた「配管部分」からシロアリが家屋に侵入していた(写真)。今回初めて遭遇したので、変な話だけどちょっと感動した。思ったのは、「ああやっぱりここは侵入経路になるんだ」ということと、「でもそんなにある例じゃないよな」ということ。シロアリの予防策は、とにかく侵入する確率を減らしていくしかない。そういう意味で前回書いたように「ベタ基礎にする」というのが大幅にその確率を減らすことになり、さらに玄関や配管部分に配慮することによって、残りの可能性を少しずつつぶしていくことになるわけだ。
またそれに関連したところでは、デッキにも注意が必要だ。庭にデッキをつくれば、その下はシロアリにとってやはり「内」と判断される。デッキの脚に蟻道をつくることもあれば、基礎の外側に蟻道をつくることもある。この問題に対応するには、まずはデッキと建物を切り離しておくこと。そして1年に1回ほどでよいから、デッキの下を覗いてみることだ。 シロアリ被害を放っておくと、結構な金額の改修工事を余儀なくされる。ひどい場合だと、ほとんどの壁をはがしての改修になることもある。そんな事態を避けるには、これまでに書いたような工夫をしておき、あとはやはり定期的に床下を点検することが何より大事になる。とくにこれまで書いたような工夫が十分ではないような家なら、点検でもって早期発見をするしかない。私はこれまでシロアリの現場を経験してきて、ほんとに「ああもったいないお金を使っているなあ」と痛感する。家を大事にして、もったいない出費を避けるためにも、ぜひ地元でシロアリのことがわかっている人に床下点検をお願いしてほしい。 |
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