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エコハウス『もりの家』とは・・・?
(3)エコハウス(自然住宅)をどのようにしてつくるのか?
  エコハウス(自然住宅)の本来の狙い手は、私たちのような地域の工務店であろうと思います。家づくりが地域の工務店の手からハウスメーカーの手に移っていってしまった原因は、大量 生産による新建材の誕生でした。職人のいらない新建材による工場生産や現場組立が住宅産業の成立を可能にしたのです。地域の工務店もこの風潮に追従して自分の首をしめるようなことをしていたのです。しかし、それではいけないと私たちは思いました。まだ私たちの地域には、自然素材を扱える職人と技術があるのです。(都市圏にはほとんどみあたらなくなっています) 現代では本当の自然素材はもう使えないと思っている方が多いかもしれません。ところが我が国は国土の67%が森林であり、そこで育った木材が売れなくて困っているのが林業の現状です。戦後すぐに植林された杉・桧が山には豊富にあるのです。無いのはエコハウス(自然住宅)を担う工務店が採算をうまく取りながら家をつくっていく《近代的な方法や体制》です。 エコハウス(自然住宅)が必要とされるなら自然住宅をつくる体制をつくればよいと私たちは考えました。私たちは97年7月からトライウッド(※注)の方と手を組んで、津江杉の森を育てている林業家・製材所と連帯して自然住宅をつくってゆこうということを始めました。これはちょうど農薬の使用を制限した安心できる農産物を消費者と生産者が一緒に考え行動して手に入れようという動きに似ています。
 現在の一般的な木材の流通過程は図−1のようになっています。
  これを図−2の形でいわば産地直送型の家づくりによりコストダウンを図っていこうとかんがえました。
☆ 坪単価50万円を切ることを目標としています。農産物の産直が全国に定着したのは消 費者の強い支持があるからです。住み手側の強い要望があれば、本当の家づくりは根をはっていくはずです。 このような動きを称して、私たちは「もりの家」と呼んでいこうとおもいます。 地域の森の木が多く使われるようになれば、林業を元気にすることができます。地域の森こそ実は、都市の水を守り、空気を浄化し、生き物を育んでいるのです。川や海や田畑も森の動きと一体となって生きているのです。
この国の森や川の自然は昔から人が使い、手をいれることによって保たれてきたのです。 自然住宅を作ることは単に安らぎと健康を与えるだけでなく、都市を生かしている自然環境を守り育てることになるのです。自然住宅の家づくりは地域の人々と自然の環境の中で行われてこそ真価が発揮されるのです。
※ 注 トライウッド⇒大分県の上津江村において、森林を育て国土を守り、林業労働に携 わる若い後継者育成のため、第三セクターとして設立された会社です。生産から加工までの一貫した流れの中において、新しい林業を追及しています。
(4)「もりの家」を建てるということ
◆家づくりの依頼先・発注先を大きく分けると設計事務所ハウスメーカー工務店の3つになります。
◆ エコハウス(自然住宅)「もりの家」は注文住宅です。
  ハウスメーカーで家を買うのとは違います。人の顔がひとりひとり違うように、同じ家などあり得ません。住宅はとても個別 的なものです。どんな家になるかは家族構成、年齢、ライフスタイル、趣味、土地の形状・環境、アレルギーなどの病気の有無、建築資金などたくさんの条件によって決められるからです。「エコハウス(自然住宅)の坪単価はいくらか?」という質問をよく受けますが、私たちが答えられるのは個別 の家について結果としての坪単価です。 ※ 坪単価→本体建築工事費÷施工面 積坪数
◆注文住宅をつくるには
  一般的に設計6ヵ月、施工6ヵ月ぐらいの期間が必要です。ご家族の事よく知らなければ設計できないからです。何度もお会いして、話し合いを重ねなければなりません。特に自然住宅をつくるためにはその時間が必要です。例えば、無垢の木を使うためにはその長所と短所をよく知り、理解し、納得しなければ使えないからです。信頼関係が無ければよい家をつくることはできません。 注文住宅は施主と設計・施工者が協力して一緒につくるものだからです。
◆エコハウス(自然住宅)とコスト
  「もりの家」のコンセプトはエコハウス(自然住宅)の理想だと思います。エコハウス(自然住宅)の純度《素材・設備・環境にやさしい》を高めていけばいくほどコストがかかります。また、コンセプトのすべてをクリアーできるエコハウス(自然住宅)をつくるにはコストがかかります。上でも述べたように住宅はとても個別 的なものです。個々の条件によって、どこに比重をおくか、どこまで純度を高めるのかは違ってきます。最低条件として病気になったり、長い間に健康への影響が生じないように配慮した住宅でなければならないと思っています。
  具体的には
シロアリ駆除はおこなわない←乾燥した床下環境をつくる工夫
防虫防カビ畳は使用しない←国内産ワラ床・泥染めの畳表を使った自然畳
防腐防虫加工材などの有毒科学物質で処理されている木材は使用しない
   
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