トップ  施工例  O 邸
トップページへ戻ります

O 邸
設計趣旨
Oさんから求められたのは「華美でなくシンプルで身の程に合った家」ということと「夏風通しがよく冬ほどほどに暖かい家」「防犯性にすぐれた家」ということでした。そのことから導き出されたのが「2階リビングの総2階型」という家型でした。 私たちはコンパクトに生活できるように「建築」ならぬ「減築」ということを勧めています。「減築」とは文字どおりで、床面識を少なくして「ゼイ肉を落としたスリムな生活」を提案しています。最大生活者を5人と想定し、36坪の家となりました。

温熱環境を有利にするため、夏は風通しを得やすく、冬は陽当たりがいいため生活スペースは2Fに上げられました。
防犯性にすぐれた家とは何も施錠装置(セキュリティ)ばかり高めるということではありません。O邸の場合、街並みへの積極的な関わりとして、オープンな構えとし、前庭あるいは駐車スペースを道のふくらみと考え、近隣のコミュニティへの寄与を考えています。そのことがO邸の防犯性を高めることになります。
剛い外皮(ガルバリウム鋼板)と表情豊かな外皮(土壁)VS自然素材多用の内装。このハイブリッドな表現をつなぐのが職人の技能です。錺職人と左官の手仕事が見事です。さらに外構を彩る原田左官のクレイワークとランドスケープデザイナーの中山寛氏の庭園設計が目をひきます。
どうかご照覧あれ!!


土だんごで塀を創る−ワークショップ開催
 4月23日「土だんごで塀を創る」というワークショップを開催しました。参加者は小田さんご家族と子育てサークルの8組のお母さんと就学前の小さな子供たちです。
 前準備として、既存のブロック塀(南側)はモルタルの櫛引で下塗りし、土だんごの大きさと積み方の見本となるように下から4段はだんごを積んでおきました。カリスマ左官・原田氏の指導の下(土だんごを作って塀にくっ付けるようにして積んでいくだけなので、とっても簡単)大人も子供も夢中になって、大いに楽しみながら、土だんごを積んでいきました。

大人は大きさと形をそろえようとするのですが、子供たちの土だんごは大きさも形も様々、だんごを作ることに熱中する子供や土だんごをつぶすほど力強く押して積む子供など個性豊かです。原田氏が北側の塀のデザインに合わせて曲線を引き、その線まで土だんごを積んで終わりました。土だんごから上の部分は原田氏と職人さんが土を塗って仕上げました。子供たちの参加で表情豊かな仕上がりになり大満足でした。



O 邸の見どころ
☆温熱環境に配慮し、ペアガラスや断熱材は次世代省エネをクリアー
☆防蟻処理しないための工夫(土間コンクリート天端〜1階床高800mmなどなど)


☆バリアフリーを考慮(段差のない床 ゆるやかな階段 脱衣室には暖房付き換気扇)
☆自然素材を多用した内装(床:42oの無垢の杉板 天井:無垢の杉板 壁:土入り貝灰しっくい松葉引き仕上げ 布クロス)
☆無垢の杉板を使った造作家具(収納付きキッチン作業台 収納付きベンチ ダイニングテーブル などなど)
☆使用目的に合わせた広い収納スペース(多目的クローク 玄関ポーチの物入 コートクロークなどなど)
☆剛い外皮(ガルバリウム鋼板)と表情豊かな外皮(甘木土・広川土ブレンドの土壁)の外壁

☆ランドスケープデザイナーの中山氏の設計による外構とそれを彩る原田左官のクレイワーク

☆小田さんご一家と子育てサークルの皆さんの手による土だんごの塀

外  観
西の風の家づくりに接して感じたこと
 本日はオープンハウスに見学に来て頂き、ありがとうございます。ごゆっくり御覧ください。また、後日、御縁がありましたら、よろしくお願いします。これから家を建てられる方の参考になればと思い、西村さんの家づくりに接して感じた事を少し書いてみます。私たち、当初は、賃貸派でした。自由だし、気楽だし、リタイヤしたら日本全国の好きな土地に移り住むのも楽しいかなと。
ものの本を読むと人口減少の世の中、家を買っても投資は回収できないとも書いてあります。そもそも低所得層のサラリーマン、同僚が家を持つのを見て、よくやるなーと思っていました。そんな私たちにも、やがて子供が生まれ、コンクリート作りの住環境に不安を感じ始めました。住み勝手も悪く、生活に疲れを感じました。なんとかしなくては...。しかし、良質な賃貸住宅なんてまずありません。であれば、家を作るしかない。賃貸派から持ち家派に大きく舵を切る事になりました。
今から4年前のことです。 これまでを簡単に振り返ると、
 2001年   夏   エコハウスセミナー参加開始
 2003年   夏   居住エリアを太宰府周辺に決定し土地調査開始
         11月  (西村さんの太鼓判をもらって)土地購入し
              正式に家づくりを依頼。 
              概略の予算、家のコンセプトなどを西村さんへ提示。
 2004年   5月  ラフプラン完成、初回設計打ち合わせ
         11月  設計完了、契約   
         12月  着工    
 2005年   5月   完成                   
 ずいぶん、時間をかけたなと、感じられるかもしれません。
私たちも、土地購入後から順番待ちの期間+設計6か月+施工6か月、最初は長いなーと感じました。
しかし、結果的には、何かを欲しいという気持ちを具体的にまとめる、あるいはすっきり捨て去る、心の整理をゆっくりやることが出来て良かったと思います。家作りに際して、「心」の問題をかたずけていくこと、ホント大切です、悪くするとストレス溜まります。フロイトの精神分析を基盤として作られた「交流分析」という心理療法では、人は「威厳の父親」「包容力の母親」「合理的な大人」「順応な子供」「自由な子供」の5つの心理で分析できるそうです。
この5つの因子のからみぐあいが人の個性ですが、西村さんのもりの家の個性にあてはめると、「包容力の母親」「合理的な大人」の様な気がします。以前は「威厳の父親」(=数寄屋作りの家)を手掛けられた時もあったそうですが、「もりの家」では、それを捨て去ってコストパフォーマンスを追求されてます。私自身は、これまで設計打ち合わせにおいて、「自由な子供」の提案(主に設備関係)をずいぶんとやってしまったと思います。実施すると設計的におかしくなる、またコストがかかり、結果的に施主にとって良くない案は、当然却下されました。「理論整然と...」と何度か西村さんに言われ、「理論整然とした家など住みたくないわい。」とすねたくなった事もありました。
この様に書くと、西村さんとこは打ち合わせが大変で、希望を聞いてもらえないのではと、誤解をまねきそうですが、そんな事はありません、打ち合わせの結果、コストの許す範囲で、最大限の希望を反映してもらったと大満足しています。何より、家の基本的な部分(素材とか工法など)は、打ち合わせ不要なので(安心しておまかせできるので)、楽だと思いますよ。次に、我が家の見どころを私の方から。
【階段】 
2階に生活の中心を上げた事から、楽に昇り降りができて、生活のアクセントになる様に、フラットな踊り場と緩やかな勾配をリクエストしました、内心、幅の狭い家に無理な注文だなと思いつつ。
結果は要求通りの階段が出来ました。おまけに高低の空きスペースを巧みに利用し、内側は広大な収納、外側は電気温水器が階段周りに配置されていました。西村さんはうまいなー。
【ホームシアター】
2階の西側の部屋、西村さんは意図してなかったと思いますが、ホームシアター向きの設計になってるではないですか。早速、スクリーン設置の桟と天井吊りスピーカの配管を施してもらいました。原田左官さんの塗られた漆喰壁は福岡市の平和の土、淡いピンクできれいに仕上がってます。(地元の土が我が家の壁を彩ると思うと誇らしくなります。)ちなみに平和には、馴染みのオーディオショップの吉田苑さん(全国的に有名なお店です、オーディオを買うならここ)があります。同じ地域で購入したオーディオと土壁、そして杉の傾斜天井との組み合わせで、良い音楽生活が楽しめそうです。
【庭】
基本的に日本の庭が好きです、白砂の海に、緑の島が配置された禅寺風の庭。
今回、幸運な巡り合わせで、西村さんの同級生の中山さんが設計、中山さんの先輩の今里さんの施工という友達の輪で、庭作りが始まりました。
全て、おまかせしました。そして出来上がった庭を見て感嘆しました、芸術の領域です。
今までは、時々、天満宮の近くにある光明禅寺に癒されに行ってましたが、これからは行く機会が減るかなー?
【造作家具】
住む人の生活を考え、それに主婦としての西村の奥さんのアドバイスがミックスされたオーダーメイドの家具は使い勝手が悪いわけが無いと思っています。
ベンチの背もたれなど絶妙です、ぜひ座ってみて下さい。
そして杉の家具は某大学の研究では、免疫を高める効果ありだとか。家を作る前に、家具を作ってみませんか(西村さんにオーダーください。)そろそろ、まとめます。
西村さんの家作りの素晴らしさの一つは、参加されている多くの方(大工さん、左官さん、庭師さんなどなど)のネットワークです。職人さんたちの技能で、性能だけでは語れない情緒的なものを作り上げてます。今後も、この地域に、これらの方々の技能が伝授されればと願ってます。昭和の始め頃、「買って安心、使っておとく」という某電気メーカーの有名なコピーがありました。西村さんの家づくりも通じるものがあります。安心は基本仕様が明確にされている事。おとくは長期に渡る住み手のコスト負担を長期的に考慮されている事。「まかせて安心、住んでおとく」な家だと思います。最後に、西村さん夫妻、現場監督の西村さん、造園設計の中山さん、造園の今里さん、左官の原田さん、全ての大工さん、職人さん、業者さんに、感謝の気持ちをこめて、オーナーの挨拶にかえさせていただきます。

 

Copyright (C) 2006 西村工務店 記事の無断転用を禁じます。
Copyright (C) 2006 nishimura koumuten All Rights Reserved.