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−和洋折衷の試み− O 邸
 私たちの暮らしには和と洋が抜き差し難く併存しています。
 その状態は暮らしの作法から家のデザインまで多岐にわたっています。これをただ「混乱」とみるか「整理された「混在」」としてデザインするかによって、その評価はわかれてきます。
  私は建築屋としての当初のスタートから和洋折衷を積極的に取り入れてゆこうと考えていました。ライトやミノル・ヤマザキのジャポニズムから街角にある木造の洋風建築まで趣向の異なる表現の対立は面 白い力強いデザインを生み出します。
ちょっと昔まで残っていた大正から昭和初期につくられた木造の洋館−写 真館や銀行や歯科医院などなど。それらをモチーフにしながら、ちょっとおしゃれな和洋折衷をめざしてみました。  内装は杉板としっくいと布クロスのエコマテリアルを主体にいつものようにいつものような表現です。プランは動線を台所→食堂→廊下、居間→ウッドデッキ→老人室とダブルサーキットとし、使いやすいプランができたと思っています。   中廊下の上部はスノコ天井とし、トップライトからこぼれる光が微妙なアクセントをつけています。
  食堂と居間は天井高を高くし、梁を見せて求心力の高い変化に富んだ空間としています。
 2003年から敷地全体を設計に入れようと植裁・エクステリア計画をK邸から始めています。「もりの家」は今年から第2期目に突入しております。
自然素材はもうあたりまえで、さらに“おしゃれ”で温熱環境を考えた耐久性の高い住宅を目指しています。どうかご期待ください。

Oさんご夫妻の『こだわりが』いっぱいの家です!!
☆温熱環境に配慮し、ペアガラスや断熱材は次世代省エネ基準をクリヤー
(気密性はあえてとっていません)
・屋根はガルバニューム鋼鈑葺き
・外壁は木(グリーングレイで塗装)
・木製玄関扉(モダンな引き戸にデザインしました)
☆ バリアフリーを考慮
・段差のない床
・浴室には暖房付き換気扇
◆リビング・ダイニングは梁見せの大空間
(天井は4m)
・大壁の白い漆喰
・開口部には障子を
・和室のリビングは25cmの段差を

・暗くなりがちな中央廊下にはすのこの天井を通して2階の大きな天窓から光が


・プロペラファン
・スポットライト
・間接照明
☆無垢の杉板を使用した造作家具
・靴箱
・キッチンカウンター
・テレビとオーディオ収納を兼ねたリビングのたな
・五角形のダイニングテーブルと椅子
・パソコン机を兼ねたダイニングのたな
 
☆自然素材を多用した内装
・無垢の杉板の床(米糠オイル塗布)
・無垢の杉板天井
・壁はしっくい、布クロス、紙クロス、無垢の杉板
☆杉のやさしい足ざわり
◆自然たたみ(縁無し畳み)
☆防蟻処理をしないための工夫
◆木創の洗面化粧台
◆ハーフユニットを使った桧板張りの浴室
◆中空ポリカ板を使用した建具
◆引き分け障子
◆エコ雨戸
◆FF式ストーブ
☆羊毛断熱材(パネルで展示)
☆ウッドデッキ

オーナー紹介にかえて  オーナーOさんが書いてくださった家づくり体験記です。
Oさんご一家は30代のご夫婦と保育園に通 う2人の元気な男の子4人のご家族です。
 一戸建てを思い立って5年あまり、とうとう建ってしまいました。
  最初にイメージしていたのは板倉造りの和瓦ののった白い壁の自然素材の家、それが西村さんと話し合ううちにジワリジワリ(ガラリガラリかな?)と変化していきました。和瓦はガルバニューム鋼板へ白い壁はモスグリーンへ、在来工法の浴室はハーフユニット桧張りへなどなど。戸惑いは、西村さんの職人的かつアーティスト的センスと説得力と、利恵子さんの細やかなアドバイス包容力によって納得へと変わっていきます。そうかな?そうかも、そっちの方が面 白いかもとわくわくの家づくりとなりました。
 建ち上がってとても嬉しい。でもまだ西村さんと話し合っていたかったなあとちょぴりさびしい気持ちもしています。どこでも頬擦りできる家を建てていただきました。西村さんご夫妻をはじめ家づくりに携わって下さった皆様、本当にありがとうございました。
 この夏、子供たちは家中を素足で走りまわり、夫は漆喰塗りのリビングで梁をながめながら畳に寝転がり、私は家中で一番明るい2階のトップライトの下のすのこ廊下に寝そべって読書を楽しむ・・・。家のイメージは少し変わったけれど、私たちの暮らしはイメージどおりです。
  とても楽しかった家づくりと同様に、この大好きな「もりの家」で、楽しく健康的に暮らしていきたいと思っています。

 

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